茹でエビ、当品はザリガニの身肉であり、とどのつまり「川のエビ」である。
何故「川のエビ」という部分が強調されるのか。それは海のエビと川のエビは決定的な風味に違いがある。『川のエビはドブ臭く、甘くない』のだ。
これは単純に水が綺麗でも起きる現象、その理由は海と比較して川はミネラルが少ないからであり、綺麗な水のエビでもどうしても海のエビより味が劣るのである。
本ザリガニは「淡白で、エビの風味が強いしょっぱい味」と考えて貰うと良い。
そんなザリガニ…つまるところロブスターの塩煮は、美味いのは美味いが人を選ぶかもしれない。
少なくともロブスターは上記の問題が常に付きまとう。
その為塩煮込みは調理としては非推奨。
ハーブやトマト、ガーリック等で強い香りと味を付けることでロブスターや川のエビは真価を発揮する。
甘いトマトやガーリックの味が着いたプリプリの身肉は食感も含めて絶品の一言。
甘くないからこそ、美味いのである。
海のエビの下位互換とされるが、決してそうでは無い、エビは使いようなのだ。
本品はそんな中、塩で煮込んだロブスターである。
味は表記の通りで、残念ながらエビの甘みは期待できない。塩気のあるプリプリとした身肉であり、それ以上は無い。
いや。だからこそ美味いのだろう。